宝石にまつわる悲劇。マリー・アントワネット宝石豆知識

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2025/04/28

マリー・アントワネット（※記事下部参照１）はオーストリアの名門ハプスブルク家で生まれた。
１４歳で異国の地、フランスへと政略結婚のため嫁ぐこととなった。
マリー・アントワネットは宝石がとても大好きで、中でも、ダイヤモンドとパールを好んでいた。たくさんの宝石をコレクションしていたのにも関わらず、借金をしてまで、常に流行のものを追い求め、買い続けていた・・・

夫であるルイ１６世はマリー・アントワネットには関心がなく、自分の趣味にしか興味がない１５歳だった。皆に監視されながら迎えた初夜以来、彼女はずっと王室だけに限らず、最愛の母からも「早く世継ぎを！」というプレッシャーを浴びせられ、周りはひそひそと陰口を続けるばかりだった。夫にも、母にも、誰にも相談することが出来ず、虚しさに打ちひしがれたマリー・アントワネットは,そのストレスを、靴やにドレス、お菓子、そして、大好きな宝石で満たしていたのだろう・・・
そんなマリー・アントワネットの生活が、ひとつのダイヤモンドにまつわる詐欺事件をひき起こした。（※記事下部参照２）
マリー・アントワネットはまったくの被害者だといえるが、日ごろの彼女の行動が災いとなり、誰にも信用されなかった。彼女の評価はがた落ちとなり、フランス王室の威信までが、地に落ちる結果へと繋がった。
それから８年後、ついにマリーアントワネットが斬首されました・・・

彼女は運命は数奇なものでした。マリーアントワネットが、そこまでの宝石狂いでさえなければ、革命の魔の手も、こんなにも鋭く彼女にさしかかったりしなかったかもしれません・・・しかし、宝石がなければ、彼女の寂しい生活を満たすものはなかったのではないでしょうか？

※参照１【マリーアントワネット】
マリー・アントワネット・ジョセファ・ジャンヌ・ド・ロレーヌ・オートリッシュ（Marie Antoinette d'Autriche, 1755年11月2日 - 1793年10月16日）フランス国王ルイ16世の王妃。

※参照２【首飾り事件】
フランス革命前夜のフランスで起きた詐欺事件。ヴァロア朝の血を引くと称するジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人が、王室御用達の宝石商ベーマーから160万リーブル（1リーブル≒12000円といわれる）の首飾りを騙し取った。

2007/08/06 宝石 Trackback() Comment(0)

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